奈良市の飲酒運転で運転代行業の男が逮捕
奈良市の飲酒運転で運転代行業の男が逮捕された事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。
事件の概要(5月4日配信のABCニュースより抜粋)
奈良県警察の発表によりますと、奈良県内で運転代行業を営む男が、4日未明、ハイボールを飲んで軽自動車を運転し、奈良市内で物損事故を起こしたようです。
そして事故の通報を受けて現場に駆け付けたパトカーから信号無視をしながら逃走したようですが、故障によって車が停止し、酒気帯び運転の疑いで逮捕されたようです。
逮捕された男は、飲酒運転の容疑を認めており、業務外でハイボールを飲んだ後、帰宅を急いでいたとのことです。
飲酒運転
飲酒運転で警察に摘発されると、その罪名は
①酒気帯び運転
②酒酔い運転
の何れかです。
①酒気帯び運転
酒気帯び運転は、呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15mg以上、または血液1ミリリットル中に0.3mg以上のアルコール濃度を含んでいる状態で車両を運転する違反です。
酒気帯び運転で検挙された後に、起訴されて有罪が確定すれば「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」です。
これはあくまでも刑事罰であって、こういった刑事罰の他に違反点数が付加される行政罰も科せられることになります。
②酒酔い運転
酒酔い運転は、酒気帯び運転のように飲酒検知結果(数値)に関係なく、酒に酔った状態で車両を運転する違反です。
酒に酔っているかどうかは
歩行テスト(真っすぐ歩けるかどうか)
警察官の質問に答えられるか(呂律が回っているか等)
認知能力が機能しているかどうか
等をその場で確かめられて判断されますが、酒酔い運転として起訴されて有罪が確定すれば、酒気帯び運転よりも厳しい刑事罰が科せられることになります。
酒酔い運転の法定刑は「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」です。
飲酒運転の量刑
飲酒運転(酒気帯び運転)で起訴された場合、初犯であれば略式起訴による罰金刑となる可能性が高いですが、再犯の場合は起訴される可能性が高くなります。
また今回の事件を起こした男性のように、仕事で車の運転をするような職業の方は、その他の職業についている方よりも厳しい刑事罰が科せられる傾向にあります。
奈良市の飲酒運転事件に強い弁護士
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、奈良市内で起こった交通事件(酒気帯び運転や酒酔い運転等)の弁護活動を行う法律事務所です。
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